「足元に花喰鳥をお伴して」

履物は私たちの足元から幸せを運んでくれ、なおかつ結界になるもの。
2015年最初のお草履は幸運を運ぶ「花喰鳥」がテーマ。
春と夏をわたる瑞鳥がくわえた美しいリボン、その重なり合う色や背景の花々を1足のお草履に込めました。
四季を通し皆様の足元を守り、佳き佇まいの場所へ導く履物となりますように。


お品詳細

分類

花喰鳥/はなくいどり

  • 価格¥43,000» 買い物かごに入れる
  • サイズS(21.0〜22.5cm)
    M(23.0〜24.0cm)/ L(24.5〜25.5cm)選択
  • お届けは2015年7月1日〆切→同年9月初旬
  • 産地東京

畳表

  • 価格¥48,000» 買い物かごに入れる
  • サイズS(21.0〜22.5cm)
    M(23.0〜24.0cm)/ L(24.5〜25.5cm)選択
  • お届けは2015年7月1日〆切→同年9月初旬
  • 産地東京・高知

春夏の色合わせ

2015年は乙未(きのとひつじ)、地面の下で今まさに伸び出ようとする新芽のエネルギーを内包する象意の年。吉を呼び込むフォロー色はピンクが良いとか。
春夏は瑞鳥の羽ばたきから生まれる煌めきの色と咲きほころぶ花びらの重なりを掛けてピンクのグラデーションで表しました。淡い桜など次々と開花する花々の色の重なりをたっぷり施した春色の草履、夏への移り変わりには竹皮の生成りを添えてさっぱりと色を控え目にした畳表の草履、春と夏にはそんな履き変えも綺麗でオススメです。

花喰鳥 コダワリどころ

春夏のテーマは「花喰鳥」。花や枝を咥(くわ)えた鳥の姿は幸せを運ぶとして正倉院の宝物にも見られる由緒正しき吉祥文様です。リボンのグラデーションと重なりに瑞鳥の姿や華やかさを、受け止め包む台には燦々と太陽の恵みを受けて輝く花々をイメージし、とっておきのアンティーク生地を裏表生かして配色しました。今回はリボンの重なりが淡く煌めいた景色なので、台のビニールコーティングもよりクリア感を目指し、西の履き倒れの町で仕立てております。昔から「面白くて良いもんを作っちゃろ!」という職人気質の技と機械が今もしっかりと残り、一般的に出回っているものよりも厚手で透明度の高いコーティングを行ってくださいました。

今回の鼻緒は白いふくっらとした鳥の翼をイメージしております。足当たりの柔らかさは抜群に良く、福々しい姿の「真綿額縁仕立て(極太)」。鼻緒の受けとツボには柔らかく擦れに強い、そして淡い色の色変わりのない東レのエクセーヌを使用しています。
足のサイズや形も考慮し職人が絶妙な加減で挿げてくださいますので、ご注文時には足のクセ(外反母趾や甲高 etc,,)なども是非お知らせください。

シルクロード渡りの代表的な意匠の一つに 「含綬鳥(がんじゅちょう)」 という 真珠や綬帯(じゅたい)と呼ばれるリボンをくわえる鳥の文様があります。かつて砂漠の国では王の象徴として、はちまき状のものを冠に用いたため、綬帯(リボン)をくわえる鳥の姿は高貴で神聖なものでした。その意匠が唐の文化と融合し「花喰鳥(はなくいどり)」 という草花や樹枝をくわえた鳥の姿となり、鳥が幸せを運ぶという縁起の良い吉祥文様となりました。鳥の姿はないですがリボンの目にその気配を織り込みました。

履くほどに足に馴染み、ポップな洒落着からセミフォーマルまで美しく支えてくれるお草履。 お友達とのあらたまった会食や結婚パーティ、披露宴のゲストとして「花喰鳥」をお伴にお出かけください。履き終えた後はその日中に、固く絞った布巾等で汚れを除き風通しの良い所で陰干ししてください。また左右の別なく履いて頂けますので頻繁に左右を入れ替えてご使用になりますと、底の片減りを避ける亊が出来、より長くご愛用頂けます。

台のカタチは、しっかりと足を受けてくれる大きさの小判型。後ろは三段の高さで履いた時のフォーマル感と特別感をキープしました。前は少し低めにして、オトナの女性がスッキリとした姿になるように意識してあります。2014年の春も小判型ですが、同じカタチでも前部分の高さを変えることによって、よりしっとりとした姿を目指します。

畳表 コダワリどころ

今年から「伝統工芸の手技」をより意識的にテーマに取り入れていきたいと思います。第1弾は畳表(たたみおもて)の草履。材料はもちろんのこと、手作業で編む職人の高齢化によりあと何年出せるか、、、と危惧されている品物です。今回ご紹介する草履台は高知県南国で一人のお婆ちゃんによって編まれているもの。丁寧に編み込まれた美しい草履台は、コルク芯等の安価な台の出回りにより、職人とともに市場から姿を消しつつあります。  

今回の草履は礼装用にもお使いいただける「南部畳表」の7段(前3段)です。最近の畳表草履の多くは接着剤で仕上げられているのに対し、こちらは熟練の手縫いの技で仕上げられていることによって、しなりとクッション性が抜群に良く、履いていて疲れないことが特徴です。

鼻緒の格によっては留袖などの礼装にも合わせられる畳表の草履。『花喰鳥』の淡くも静かに煌めくリボンの重なりによって、小紋からフォーマルまでカバーできる鼻緒に仕立てております。鼻緒のお仕立ては畳表の高級感に見合いフォーマル感により添うよう、上の小判型草履とは異なるすっきり感ある「額縁仕立て」。柔らかな真綿入りの鼻緒の足当たりは絶妙だと思います。職人の技が結集した、昔ながらの足心地。是非体感していただけましたら嬉しいです。

最初の3履きほどはまだ足に馴染まず滑るやもしれませんが、自然素材ですので徐々に足に添い滑らなくなります。また素材は竹の皮ですので水分が厳禁です。雨などの水を吸うと膨張して戻らなくなります。(万が一、濡れた場合は、和紙や新聞紙等で拭いた後、鼻緒を整え風通しのよいところに陰干しにして、しっかりと乾かしてください。)

畳表草履は振袖・留袖(正装)・訪問着(準正装)・上質の小紋等、高い汎用性で楽しんでいただけます。素材感から「夏素材=浴衣」や素足でもOKかと思われるかもしれませんが、本来はNGです。基本的に「草履」は足袋を履くことが基本ですので、素足に浴衣で着用することはお避け下さい。格が違います。

お届けは

お届け時の四季に鑑み、その時々の色の真田紐と薄紙で包みお届けしております。色へこめた気持ち、素材への想い、それを丁寧な仕事で応えた職人の誇りがつまった一箱です。贈り物のお客様へは和紙包みの上から真田紐をかけ(メッセージもお預かりし)、直送に対応しております。
「いざ、佳き時季を踏みしめん!」2015年春夏のコンセプトに合わせた色で組んだ「鼻緒留め」を添えてのお届けとなります!(こちらのお品は送料無料です。2015年6月末にお申し込みいただきますと9月初旬にお届け予定です。)

草履の作り手とお披露目会のこと

鳴海 彩詠(なるみ さえ)

着物スタイリスト、着付師、インテリアコーディネーター、保土ヶ谷キャンドルナイトメインリーダー。
茶の湯が盛んな岐阜生まれ。

着物が日常着だった祖母の影響で、美味しい和菓子とお抹茶、着物に魅了されて、着物の着付をベースとし日常に使える和の事を伝える「和の寺子屋*榮堂」を運営。

著書「着物に合わせる洋小物(2010年)」「はじめて着物を着る人のための41のステップ(2013年)」いずれも河出書房新社。

NHK「美の壺」ゆかた(2010年)、華族の邸宅(2012年)では解説、スタイリング、着付で参加。

この市松リボンが特徴的な草履は、元々「市松リボン帯留」から始まりました。(付属の「鼻緒止め」もこの帯留めから派生して生まれています。)
「柔らかく、帯に添う、帯締めの結び目のような帯留が欲しい」と思っていたところ、リボン作家・大島智子(おおしまさとこ)さんとのコラボレーションで大島さん独自の組み方で両面リバーシブルの「市松リボン帯留」が誕生しました。

襲の色目を元に組んだものから始まり、イベントのテーマにあわせた色目と市松リボンの世界は年々拡大し、2010年からはその年の吉を運ぶ色と恵方を呼びこむ色を合わせ、一年の福を呼び足元を固める意味を込めて、その年に合った「市松リボン帯留」と「市松リボン草履」を年に一度発表してきました。2015年は春夏/秋冬の2シーンを想定し展開していきたいと思います。

2014年、この「季節が待ち遠しくなる草履」は3ヶ月に1度開催される展示会「落雁と季節の会」で新作がお披露目となり、実際にお手にとってご覧いただけます。この会は西荻窪にある有形登録文化財一欅庵(いっきょあん)で陶芸家・硝子作家・つまみ細工作家他、様々なアーティストが新作を発表し販売する場となります。コトホギ屋の商品も多数ご覧いただけます。ご興味惹きましたら是非遊びにいらしてください。(入場無料)

「落雁と季節の会」ではその冠にあるように季節の落雁をオリジナル型で作るワークショップも開催しております。(WSはご予約制)詳細はこちらでお確かめください。2月に開催された 春の動画 ではその和やかな雰囲気が伺えます。