松蒼き切戸くぐるや初稽古   佐野青陽人

淑気立つ華やかな稽古始め。まずは場やお師匠さまへ新年のご挨拶。
そして1年のお稽古の精進を新鮮な心持ちで自分に誓う。
師からの最初のお言葉は「丁寧なおさらいは未知へのチャレンジに続く」。

新しい年、かろやかに未知の場へ進んでいけますように!


お品詳細

分類

福寿Hukuju

  • 価格¥60,000» 買い物かごに入れる
  • サイズ
    S寸(21〜22.5cm)
    M寸(23.0〜24.0cm)
    L寸(24.5〜25.5cm)
  • 素材<天> 銀付本牛革 25cm真綿入り
    <側> サテンリボン組  <底> 牛革
    <鼻緒> 正絹  <鼻緒受け/ツボ> 本天
  • 予約期間2015年10月31日21:00〆きり
  • お届けは2015年12月暮れ
  • 産地東京/京都

新しい年への色合わせ

空がすこしづつ高くなり吐く息も白く凛とした大気を感じるころ、そろそろ年用意が気になりますね。道を進んでいく上での結界、履物。新しい年も無事過ごし佳き1年になるように、昔から年の瀬には新しい履物を用意したものでした。2016年は、大地と女性がキーワードとなる年。茶色やベージュなど地を表す色がテーマカラーです。女性性が高まる年は、より女性らしく、すべてを包み込む母性のような柔らかな優しさと芯の強さ、年を重ねるごとに輝くことへの願いを込め、色と素材、カタチを決めました。

今までは比較的、主役級のお草履になれるよう、主張する色合わせにこだわって作ってきましたが、今回は永く寄り添ってもらえるように色味は控えめに。それでも台の高さを生かせるように、市松の色の流れと配色にはこだわりました。お気づきでしょうか ^^ 踵(かかと)付近に少し色変わりがあるのです。2016年のラッキーカラーであり、気高い色である紫と魔除けの色である赤をよりベージュになじませるような色使いで添えてあります。ベージュだけのグラデーションですとフォーマル感が強すぎるので、少し遊び心を添えて。
自分だけのハレの日、ハレの気分になりたい日( ↑ めいっぱいお洒落したい日、なんでもなくても女っぷりを上げたい日 ↑)に、ガンガン履いて頂きたいと思います。履いて育てて、自分も成長したい、そんなお草履に仕上げてみました。

コダワリどころ

今回、一番のこだわりどころは「天」(足の裏があたる部分)。『真綿入りのお草履』をもとめました。『真綿入りのお草履』は、着物を着るようになってからの憧れのひとつ。真綿は、絹の綿のこと。柔らかく軽く保温性に富んでいる素材です。今回お届けするお草履は、この真綿が天にギュっとクッション材として詰め込まれているもの。聞いたことはあっても、ふらりと出会うことがない台のひとつかと思います。なぜでしょう…。

京都などの老舗の履物店では脈々と受け継がれ愛されている台ですが、すでにこの真綿を台にギュッと入れる技を持っている職人さんが、聞いたところによると日本には2人しかいないとのこと。しかも今回出逢えたのは、25cmの真綿が入った「天」。(真綿の入る量は通常、10〜15cmの高さの真綿が入っていることが多いのです。) 御年75歳越えの職人さんが手がけて下さいます。一度その技を見たい!と思っているのですが、真綿を詰めているところは問屋さんにも見せてくれないようで★残念っ
足を入れてみると、そのふかふかとした足あたりに驚きを感じました。それはもう、雲の上を歩いているような心地よさで、病み付きになります。いろいろな草履を履いてきましたが、本当に心地良い。ギュッと詰まっている分、クッション性はとても良いのに足跡なども付かずに脱いでも綺麗です ^^

「側」は、2014年の秋同様に、市松リボンをそのまま味わって頂けるように、ラミネート加工などを施しておりません。リボン自体が強度のあるサテンリボン。普通に履いて頂く分には一般的に出回っているベルベットなどの生地貼りよりも強いと草履職人さんからもお墨付きを頂いております。普通のお草履と同じく雨の日はお避け下さい。(しっかりと防水防汚の為の加工はしてあります。)

「鼻緒」は、少し前の時代の厚みのある滑らかな上質の白絹、立涌文様の地紋入り。立涌文様は、淑気立ちのぼる様を文様化したもので吉祥文様。気持ちも女っぷりも上げたい時に相応しいと思いませんか。 こちらも真綿入りの仕立てで、受け(足があたる部分)とツボは本天(天鵞絨の最高級品)。足当たりも大変柔らかな仕上がりです。

もちろん、「底」は牛革です。見えない台の芯は、軽さとクッション性のよいコルク芯。昔の畳表に変わり、安価で軽さとクッション性に富んで一般的に使われているコルク芯ですが、こちらも近年は原材料が高騰して、草履を作る問屋さんが頭を抱えることになってきています。その背景に、化学素材のウレタン草履などが主流になってきているのが現状です。天然素材のものは、これからどんどん手業と共に減少し高騰する、着物業界と同じ問題を履物業界も抱えています。

リボンとリボンの交差から生まれる市松の色目に一年の楽しみを込めています。今回は、一見、白い無地のお草履。大地のベージュをよりノーブルな印象にする為に、白足袋の足を入れた時に綺麗に見えるグラデーションにこだわりました。コンセプトに合わせた彩色で組んだ「鼻緒留め」を添えてお届けしております

銀付(ぎんつき)上革を採用

天の素材は、牛革のなかでも銀付(ぎんつき)といわれる上革の艶消しエナメルです。銀付の革は、革を扱いやすい厚さに剥(す)いた時の上の部分で、革の表面が付いているものになります。一般的に本革草履として出ているものは、剥いた革の下の部分の床革(とこかわ)と呼ばれる2番手の革が使われていることが多いです。(草履に仕立て上がってしまうと、見た目には全く変わらないので区別はつきません。)
しかし、銀付は粘りがあって強い革。永く使った時に真価が分かります。昔の草履の表面がひび割れたり、シワが寄ったりしてしまっているのに出会ったことはございませんか。 革なので、履かずに仕舞いっぱなしにしておくと劣化風化の進みも早いですが、元々の素材の善し悪しも大きく関わってきます。
「数少ない職人さんの手業が詰まったものを大切に末永く愛して頂きたい」 草履を作る際にお世話になっている履物問屋の方の言葉ですが、草履を構成する素材にキチンとこだわってアドバイスをしてくださいました。

お届けは

10月末日〆きり分でのお届けは12月下旬。新年を迎える冬のおしたくのお包みでお届け致します。 色へこめた気持ち、素材への想い、それを丁寧な仕事で応え仕上げた職人の誇りがつまった一箱です。贈り物のお客様へは和紙でのお包みの上から紐をかけ、メッセージもお預かりできます。
(こちらのお品は送料無料です。)

今回の上代と今までのお草履受注会のお知らせ

今回の草履のお値段はもうめちゃくちゃ悩みギリギリに抑え設定しております。(それでも代表のお草履の最高値を更新してしまいました!(00;)
ただこの仕様で、百貨店や京都老舗のアノお店での小売上代は、約8万円ほどになっておりました。来年からコルク芯も上がることが確定しております。今回の上代は、この2015年10月末日迄にお申し込みのお客様限りのお値段とご了承ください。
お草履の素材全てが値上がりしている現状で、来期は履物ラインナップのお値段を改めざるをえない状況です。つきましては10月末日まで過去にお披露目しました 『今までのお草履受注会』 を開催致します。(特典アリ!)いずれも素材に限りがあったり、職人の後継が絶えるともう製作いただけなくなる履物ばかりです。迷われていたお客様、この機会に是非おもとめください。

草履の作り手とお披露目会のこと

鳴海 彩詠(なるみ さえ)

着物スタイリスト、着付師、インテリアコーディネーター、保土ヶ谷キャンドルナイトメインリーダー。
茶の湯が盛んな岐阜生まれ。

着物が日常着だった祖母の影響で、美味しい和菓子とお抹茶、着物に魅了されて、着物の着付をベースとし日常に使える和の事を伝える「和の寺子屋*榮堂」を運営。

著書「着物に合わせる洋小物(2010年)」「はじめて着物を着る人のための41のステップ(2013年)」いずれも河出書房新社。

NHK「美の壺」ゆかた(2010年)、華族の邸宅(2012年)では解説、スタイリング、着付で参加。

こちらは2014年春夏冬の草履に添えられた市松リボンの鼻緒留め。この市松リボンは、元々「帯留」から始まりました。「柔らかく、帯に添う、帯締めの結び目のような帯留が欲しい」と思っていたところ、リボン作家・大島智子(おおしまさとこ)さんとのコラボレーションで彼女独自の組み方で両面リバーシブルの「市松リボン帯留」が誕生しました。このアイテム、帯揚げと枕をとめることもでき、とても重宝するのです◎

襲の色目を元に組んだものから始まり、イベントのテーマにあわせた色目と市松リボンの世界は年々拡大し、2010年からはその年の吉を運ぶ色と恵方を呼びこむ色を合わせ、一年の福を呼び足元を固める意味を込めて、その年に合った「市松リボン帯留」と「市松リボン草履」を年に一度発表してきました。新しい年はどう変化していくかをどうぞご期待ください。

2014年、この「季節が待ち遠しくなる草履」は3ヶ月に1度開催される展示会「落雁と季節の会」で新作がお披露目となり、実際にお手にとってご覧いただけました。2016年も同じ形で発表できればと予定しております。ご興味惹きましたら是非遊びにいらしてください。(入場無料)

「落雁と季節の会」ではその冠にあるように季節の落雁をオリジナル型で作るワークショップも開催しております。(WSはご予約制)詳細はこちらでお確かめください。2月に開催された 春の動画 ではその和やかな雰囲気が伺えます。

 


  • 商品名季節が待ち遠しくなる草履 ・ 2015秋冬
  • 販売価格

    64,800円(税4,800円)

  • 購入数
  • サイズ

     分類による価格詳細はコチラ